離婚 後悔 やり直したい 。この言葉が、20年以上も胸から離れない。
30代で離婚してから、もう随分な時間が経った。それなのに、あの日の選択が今も人生の芯に刺さっている気がするのだ。
もちろん、過去には戻れない。
けれど、「あの時、違う選択をしていれば」と考えてしまう夜が、今でも時折訪れる。
それほどまでに、あの決断は大きな転換点だった。
軽い気持ちがすべてを壊した30代
当時、僕はITバブルの波に乗り、仕事も順調で、金も自由もあった。
だが、その余裕が慢心を生んだのだと思う。
ある夜、ほんの軽い気持ちで浮気をしてしまった。それがすべての始まりだった。
妻にバレたとき、僕は逃げた。
向き合うこともせず、言い訳すらできなかった。
そして、気づけば離婚届にサインをしていた。
「仕方なかった」
「また戻れるだろう」
──そんな甘い考えが、深い後悔に変わったのは、ずっと後のことだった。
離婚 後悔 やり直したいと強く感じた瞬間
離婚から1年後、誕生日の夜に一人でコンビニ弁当を食べていたときだった。
ふと、「おめでとう」と言ってくれた娘の声が、頭の中で蘇った。
もう戻れない、と思っていたはずの家族の風景が、突然胸に押し寄せてきた。
その瞬間、「離婚 後悔 やり直したい」という言葉がはっきりと心に浮かんだ。
50代になっても、後悔は終わらない
現在、僕は50代を迎えている。
再婚はしていないし、子どもにも会えていない。
仕事も昔のような勢いはなく、生活もギリギリのことが多い。
それでも、心の中には“もしも”が残っている。
もし、もっと早く謝っていたら。
もし、ちゃんと向き合っていたら──
その後悔は、年月では消えなかった。けれど、ようやく今、過去と向き合おうとしている自分がいる。
離婚 後悔 やり直したいと思うなら、今この瞬間からでも
過去は変えられない。
しかし、“やり直したい”という気持ちは、今の生き方に反映させることができる。
会えないなら、手紙を書けばいい。
謝れないなら、想いを残す手段を探せばいい。
後悔は消えない。
それでも、「乗り越えることはできる」と信じたい。
だから僕は、今日も小さな一歩を踏み出し続けている。